第96期棋聖戦・第3局の投了図以下の進行を考えた
こんにちは。
春日部将棋道場で、棋聖戦第3局(藤井棋聖 対 杉本六段)の、新聞に載っていた投了図以下の進行を皆して考えました。
春日部将棋道場はこの前、大盤を導入したので、大盤を動かしながら皆で検討。本当に大盤はわかりやすくて楽ですね~。
前々回の記事でも書きましたが、
産経新聞には、将棋専門誌でなく一般紙なのに「までで投了」と投了図しか載っておらず、投了図以下の進行が載ってませんでした。
しかも、勝っている後手藤井玉は、詰めろがかかっている。これを勝つには、ここで即詰みか、詰めろ逃れの手を指すしかないが…という局面。

図(先後逆)で △17玉 と逃げた場合の変化が難しい。
先手玉は ▲21銀不成、△13玉、▲25桂 の詰めろになっている。
解説が載ってないと、アマチュアにはなんでここで投了?という投了図だったので、皆して考えました。
本当に難しかったのですが、席主が詰めろ逃れの手を指摘して、なるほど、と皆で感心しました。
席主が指摘したのは△15歩。

▲21銀不成 に対して、逃げ道を作りつつ玉を攻める手。 これが見えるのはさすがの強さですね。
…とここまで、前々回は描いたのですが、結論からいうと、
△15歩 は悪手でした。頓死します。
△15歩 には、▲27金 と銀をちぎって、△同桂 と清算させるのがいい手。

すると結果的に、後手は駒が足りず、▲59玉まで逃げられてしまいます。

なので、途中 △37歩成 から先手玉を上部に呼び込むと、

▲13同銀と、相手の銀が受けに利いてしまい、不詰め。(頭の丸い、△同桂馬か △同角 になって王手が続かない)
ということで、△15歩 は不正解。
別の手を考えなければならないのですが、
なんと道場常連(春日部将棋教室生徒)の小学生N少年が、正着をみつけました。すごい!
それが △33桂!!

取られそうな桂馬を逃がしつつ、▲25桂 の詰みを消す、一石二鳥の手!
実戦でこんな手(じっくりとした一見地味な手)が見えたら強すぎる…!
今度こそ△15歩 が間に合ってしまうので、
これに▲27金 には、
△同桂成、▲同玉、△35桂!、▲38玉、 △37歩成、▲同玉、△36歩!(図)、 ▲48玉、 △47金、 ▲59玉、△58銀 までの詰み。

△36歩 は、33の桂馬が上部に利いているため、取れない歩。
△33桂 が活きてますね~。
この手を発見したN君、まじですごいな。
私なら、投了図以下から勝てる自信なんてまるっきりないですが(苦笑)
ということで、今日の記事はここまで。
来週も春日部将棋道場に行くので(私は日曜日のみ)、
皆さんもぜひお越しください。春日部道場でお会いしましょう~